私の起業ストーリーやまなかまりこ編

起業のステップ123

時代も変わり、以前に比べて子育てしながら働く人も増えてきました。
それでも、様々な理由から妊娠出産を機に退職する人は今でも少なくありません。
保育園が決まらないから仕事が決まらない。
仕事が決まっても保育園がない。など
働く環境はまだまだ女性にとって厳しいことは変わりありません。
そんな中、子供が小さいうちは自分のペースで働きたいと思っても当然入園が難しいという現実が立ちふさがります。
(フルタイムですら入れない人もいますから)

私の場合は転勤族の妻だったので2,3年おきに移動に伴う引っ越しがあります。
そうなると勤めても急に引っ越しという事態も起こりうるため、
一つの場所でキャリアを作っていくのはとても難しいと感じていました。

その一方で転勤先で子育てだけの毎日に少し自分自身を持て余していました。
私、このままずっと子育てして
そのうち、ちょっとパートに出て
子どもの習い事や塾の送り迎えに追われたり
時々旅行に連れてってもらって
ささやかに幸せに生きていく。
そんな感じかな・・・・・ と思っていました。
でも、その未来を自分が楽しみにできたか?というとワクワクはちっともしませんでした。

そんな時転機が!

そんな時転機が!それは東京への引っ越しです。
東京に引っ越したころ、家で教室を開いたり、
個人のインストラクターをしている人がいることを知りました。
私にも何かできるかも!?

夫に私も何かやってみたい!というと
「じゃあ、ヨガでも習いに行けば?」

うーん、習うは習うとしても私がやりたいことは何かをサービスとして
受け取ることだけではなくてもっと
「自分から動きたいってことなんだよな!」とそう思いました。

その時、2人目はまだ2歳でしたがだいぶ色々なことができるようになり、
私の気持ちも外に向いてきたころです。
東京には自分さえ赴けば学べる場があることに気が付いたのです。
そして、その学んだ先には「自分が役立てることがあるかも!」
そう思ったら途端に毎日は輝きだしました。
すぐに興味のあった資格を学ぶべく、教室に通ったり、研修に参加する日々が始まりました。

なりたかったインストラクターの資格は保育などの事情があり養成講座に進めなかったり、
すべてうまくいったわけではありませんでした。
それでも前に進んでいると思えることは私にとってはワクワクすることでした。

サークルの立ち上げ

複数の資格を学びながらついにサークルを立ち上げることになりました。
児童館でこんなことやろうと思っているんだ!と話すとどのママも
「面白そう!」と言ってくれました。
これならやれるかも!と期待してエクササイズの体験会を企画するも
集まってくれたのは、上の子の園関係のママ友さん3人だけ。

この時、女の人の「いいね」や「面白そう」は必ずしも参加してくれるとは限らない。
お店で「カワイイ」と言っても全部の品物を買わないのと一緒なんだ!
と気が付きました。

それからはママ友をあてにするのではなくて、
もっと自分が提供できるものを欲している人のところに飛び込んでいこう!
そう決心しました。
チラシをもって、支援センターにいる人に配ったり、
地域で別に活動していたグループに挨拶にいったり、
スーパーに貼らせてもらったりとにかく思いつくことはなんでもやりました。
信号待ちをしているときにチラシを渡して怪しがられたこともあるし、
その時のご縁がつながって今でもお付き合いのあった方もいます。

結局人を動かすのは熱量なのかも

ある時、子育て支援センターで出会ったママたちに熱く産後の体のメンテナンス
の必要性を訴えたところエクササイズクラスに参加してくれることになりました。
その人たちが、参加後次々と口コミをしてくれて会員は徐々に増えていきました。
そのころは下の子は一時保育代もあり、
資格の勉強にもOL時代のお金を投資していましたし、
バランスボールを買ったので全体的な収支としては完全に赤字でした。

それでも、誰かに何かを提供して「ありがとう」と言われること。
自分に期待してくれる人がいるということがうれしくてうれしくて、無我夢中の日々でした。

つづく・・・・・