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IKEAのクリスマス戦略
集客相談件数、年間230件
ズルいぐらい幸せになる仕事の作り方やまなかまりこです
この記事は2019年に書いたものをリライトしています。
今日はそのIKEAのクリスマス&年明け来店誘導戦略について
紹介しようと思います。
もうクリスマスなんてとっくに終わったのに!
と思った方も、流れで読むとなるほど~!となるので来店誘導の導線を解説していきますね。
▶IKEAのリアルもみの木
嬉しいことにIKEAではここ数年クリスマスの時期にリアルもみの木を販売しているんです。
本物のもみの木なんてなかなか買えるところがないですよね!
海外の絵本や本を読むとクリスマス時期に
家族でもみの木を買いに行く場面などがあり、私の中で超憧れでした。
IKEAでは、どさーーっと店外に積まれたもみの木の中から好きなものを選んで買うことができます。
2024年は輸送トラブルがあり、日本にモミの木の到着が遅くなってしまったそう。
そのため、遅延のお詫びということで、モミの木の値段はかなり安くなっていました。
▶お値段いくらなの?
IKEAのもみの木は2014年までは1,999円。
2015年以降はずっと2,499円に値上がり。
2018年以降は2,999円に値上げ、、
2023年は料金が3,999円
2024年のもみの木のは輸送トラブルで早くの値段は1,999円(税込)
←2023年より2,000円オフでした。
もみの木をこれまで買ったことのない庶民からすると
もはや高いのか安いのか?ちっともわかりません。
でも、買いやすい絶妙なところ狙ってきています。
IKEAすごいねポイント
・リアルなもの、本物は好きな人がいる!
・他でなかなか買えないものは希少価値あり
・季節限定のものは購買意欲アップ
・オーナメントなど一緒に商品が売れる!
・専用のもみの木スタンドを購入してもらい客単価アップ
*この画像は↑2019年のもの
▶お正月の回収キャンペーン
しかもここからがすごいんです。
ここからIKEAのHPより
使い終わったツリーと、購入時にお配りする「ツリー購入証明書」を返却期間内にイケア店舗にお持ちいただくと、IKEA Familyメンバーなら3,000円以上のご購入で、1,000円分のお買物クーポンとしてご利用いただけます。
つまり、買おうか迷っている人も計算するわけです。
1999-1000円=999円じゃん!
安ーいとなる。
これで、迷った人は落ちると思う。
しかも、2019年の時にはすてきな表現をつかっていました
>回収したツリーはイケアが責任を持って、
環境に優しいかたちで再利用しています。(2019年のHPの表現)
なんて優しい書き方!
思わず持ってこなくっちゃという気分になるでしょう。
でね、これは回収だけが目的ではないんです。
これ実際は、お正月に来店につなげていますよね!
そう、また来てもらう仕組みです。
IKEAにきてもみの木返して、
キャッシュバックはお買物券なんです。
ってことは買い物していくでしょう。
つまり、正月の売り上げにも繋げる仕組みなわけです。
IKEAすごいねポイント
・キャッシュバック方式でお得に見せる
・お正月の来店につなげている
さらにこれ、1月4日からになっているでしょう!
ここもポイント。
実はIKEA毎年初売りは例年1月2日から。
その日には、福袋を販売しています。
だから、2,3日は福袋を売ろうって魂胆です。
で、それはあっという間に
売れてしまうでしょうから、
4日以降は
このもみの木を返しに来る人達に買い物してもらう!
IKEAすごいねポイント
・福袋販売日に当てないで別日の来店を促している
昨今は住宅事情的に
ミニマムな生活をしたい人も増えている。
一年に一度しか使わないツリーをしまっておくのも場所を取る。
だからツリーは持ちたくない人がいる。
それはおそらく、市販ツリーの売れ行きから分かったこと。
その時期だけ飾って、
返せるならしまう場所なくても
飾る場所だけなら何とかなるし、いいか!
と思う人がいるわけです。
そして、どんな人でも置けるように、
売り場には大きさや高さがかなり様々な
もみの木が置いてありました。
私が映画とかで見たことのある
外国のもみの木よりはずっと小さいので
これは日本の住宅に合わせているなと感じました。
IKEAすごいねポイント
・ツリーをしまうスペースは取りたくないが
季節を楽しみたい人のニーズに応えている
・日本の住宅事情に合わせたサイズで販売している
▶もみの木だけを売っているわけではない
そして、実は生のもみの木ってすごくいい香りなのです。
いい香りを嗅ぎながら選ぶ楽しみでクリスマス気分が盛り上がるんですね~。
購入体験そして家族でツリーを飾る楽しみ、
つまり、IKEAはもみの木だけを売っているわけではなくて体験を売っているんですね~。
IKEA戦略まとめ
・リアルなものが好きな人がいることが良く分かっている
・他でなかなか買えないものは希少価値あり
・季節限定のものは購買意欲アップ
・オーナメントなど一緒に商品が売れる!
・ツリーをしまうスペースは取りたくないが
季節を楽しみたい人のニーズに応えている
・日本の住宅事情に合わせたサイズで販売している
・お買い物クーポン方式でお得に見せる
・お正月の来店につなげている
・しかも福袋販売日に当てないで別日の来店を促している
・購入体験そのものがプライスレス
と、クリスマスもみの木販売は
ビジネス的に見てもよく考えられているんですね~。
▶実は裏戦略がある!
そ・れ・と!
じつは私が最大にうまいと感じたのは
このクーポンIKEA Familyメンバーに加入していないともらえないのです!!
つまり、メンバー登録者を増やすことが実は最大の目的なのかも!と思っています。
このメンバー登録をすると
IKEAからはキャンペーンのお知らせがメールやDMで届きます。
もみの木の販売も毎年、
メルマガで販売開始日をお知らせしてくれるのです。
「あっ、もうそんな季節かぁ」と毎年うれしくなって買いに行っています。
ビジネスにおいて、集客は
新規を集めるだけでなく、いかに「リピート」を増やすか?が重要です。
そのために「どうやってお知らせできる人を増やすか?」がポイント。
SNSなど待ちのツールだけでは弱いですよ。
このIKEAのキャンペーン実例は実は小規模ビジネスの方も充分応用可能です。
値下げすることしかアイディアがなかった!という方もビジネスセンスを磨くとチャンスが増えます。
自分のビジネスの見直し、サポートに興味のある方はまずは個別相談からどうぞ~。
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