ゆめちゃんダイアリー7話ー下がらない熱と涙の夜

ゆめちゃんダイアリーは山中真理子作成のフィクションストーリーです。 途中から読んでもわかりづらいので1話からどうぞ。シリーズはこちらから

登場人物

ゆめちゃん:物語の主人公35歳主婦二児の母
一郎   :ゆめちゃんの旦那さん
かいと  :ゆめちゃんちの長男
らいと  :ゆめちゃんちの次男
佐藤さん :園バス停で一緒のママ友

らいとくんの熱・・・・

らいと(次男)の熱が下がらない。
思い返してみると前兆はあった。
先週から鼻水が出ていたのだ。
でも、小児科に連れて行って
もっと重い病気をうつされたら嫌だなと思って連れて行かなかった。

それだけじゃない、
フリマに向けての商品づくりに追われていたのだ。
それもあって、めんどくさがってしまった自分にただただ反省である。

子育てしていて一番びっくりしたことは
風邪でも熱でもすぐにはよくならないこと。

大人なら、薬を飲んで翌日は会社にいくこともあるが
子どもはそうはいかない。
高熱が数日続いたり、
熱が下がっても咳や鼻水がいつまでも続いたり。

小児科はいつだって驚くぐらい混んでいる。
見てもらうのも一苦労だ。
自分の子の番が来たらきたで
あちこち触られて泣いてしまい、なかなか診察がすすまないことすらある。

白衣を着ていると注射をされると思うのか、らいとは特に病院が苦手だ。
こんなだから、時間がかかる。
病院に行って、帰ってくるだけで一苦労だ。

帰ってきても次の難関が待っている。
お薬だ。
大人のように薬と水をお盆に乗せておいたら飲むなんてことは絶対にない。
甘いシロップならまだマシ。
ちょっと苦い粉になると、何かに混ぜてもすぐに気が付いてべぇと出してしまう。
飲まないと、元気にならないのに。
自分のためなんだよ!と思わず言いたくなる。

理解されない大変さ

このところ、夜中に熱でうなされるらいとに起こされて毎日眠い。
でも、フリマも近いので袋詰め、値段付け等まだ手付かずのことが沢山ある。
気持ちばかりが焦ってしまう。

こんな時でも一郎はのんきだ。
今日も病院に連れて行ったという話をしたが「ふーん」という感じだ。

一郎
「ただの風邪だったなら、大丈夫なんだろ?
俺さ、明日出るの早いんだ。いつもより30分早く起こしてな。よろしく」

そういうと、一郎はさっさと寝室にひきあげていった。

ただの風邪。確かにそうだ。
でも、これがどんなに大変なことか分かっているのだろうか?

夫が仕事で大変なのも知っている。
でも、でも!と言いたくなる自分を抑えて
ゆめちゃんは食器を洗いにキッチンに立つのであった。

夜中の孤独

その晩も、らいとは何度も起きて泣いた。
そのたびに、汗でびっしょりになったパジャマを着替えさせてとんとんして寝かしつけた。
窓の外はまだ真っ暗だ。
こんな風に夜中に起きているのは自分だけじゃないか?
そう思うとどうしようもなく孤独を感じる。
らいとの体が熱い。
らいとも頑張ってるんだ、それが伝わってきてなぜだか自分まで涙が出た。

翌朝、自分まで喉が痛いことに気が付いた。
風邪がうつったのかもしれない。
寝室に一郎を起こしに行く。

大の字になって寝ている一郎を見ると無性に腹がたった。
と同時に、なんで私ばっかりこんなに大変なの?と涙がぽろぽろ出てきた。
一郎を揺り起こすと、言った。

ゆめ「ねえ、今日、会社休めない?」

一郎「えっ?今、何時?やばっ。もっと早く起こしてくれよなー」

一郎はガバッと起きると急いで着替え始めた。

ゆめ「ねえ!!今日、会社休めない?私も体調悪いみたいなの」

一郎はびっくりした顔で振り返った?

一郎「俺が?なんで?風邪なんだろ。らいとと二人で昼間寝てろよ。よくなるよ、すぐ」

そういうと家を飛び出して行った。

一人残されたゆめちゃんは茫然としていた。
そりゃそうか。仕事は休めないよな・・・という諦めと
仕事を優先されたような悔しさと
ちゃんと話を聞いてもらえなかった憤りで頭も心もぐちゃぐちゃだった。

プルルルルーーー

リビングで電話が鳴って、かいとが電話に出ている

かいと「おかーさん、佐藤さんから電話だよ!」

ゆめちゃんは目じりの涙をサッとふくとリビングへ向かった。

佐藤さん
「千神さん、らいとくんまだお熱なんでしょう。
かいとくん、私がバス停まで連れてくわよ。こういう時は助け合いだからね!」

そういうと佐藤さんはさっさと電話を切った。
「こういう時は助け合い」この言葉を一番言ってほしかったのは一郎だった。
でも、今は佐藤さんのやさしさが身に染みた。

30分もすると、インターフォンがなり、佐藤さんが迎えに来てくれた。
お化粧もしていない、目の下にクマのある私をみて佐藤さんはハッとしたようだった。

佐藤さん
「さー、かいとくんバス停に行こう!
千神さん、これ残りもんなんだけど良かったら食べて!」

そういうと、佐藤さんはお惣菜の入ったタッパーを渡してくれた

ゆめ「あ、ありがとう・・・・」
そのあとは涙が出てきてもう何も言えなかった。
大人なのにお礼一つちゃんと言えない。
かいとが不思議そうに泣いている私を見ている。

佐藤さん
「病気の時って大変よね、その様子だと夜もあんまり寝てないんでしょう。
帰りの園バスも私が迎えに行ってかいと君をちゃんと連れてくるからね!
千神さんは今日は寝てなさい」

そういうと、ポンと肩を叩いて、かいとの手を引いて出て行った。
佐藤さんは分かっているのだ。
きっと自分の子も同じように病気をしたことがあるのだろう。
きっと私のように小児科でクタクタになったり、
薬を飲ませるのに苦労したのだろう。

分かってくれる人がいる。
それがどんなに心の支えになることか今やっとわかった。

ゆめ「ありがとう、佐藤さん」

佐藤さんのお惣菜を冷蔵庫にしまうと
ゆめちゃんは朝の薬を飲ませにらいと君の部屋に向かったのでした。

 

カイセツ!

★子どもの病気
ママにとって子どもの病気はかなりしんどいものです。
特に熱の高いときの子どものグズグズで
寝不足になったりしんどい思いをした方は多いのではないでしょうか?
しかも兄弟で病気を移しあうと半月以上も小児科通いが続いたり、
自分までもが免疫力が弱まっていてうつってしまったりすることも。

我が家ではこの病気の蔓延を防ぐためにちょっとおかしいとすぐに隔離です。
兄弟で別々の部屋に寝てもらいますし、私も同じ部屋では寝ません。
泣いたら、様子を見に行くという感じです。
何度か力尽きてリビングで倒れるようにして寝ていたこともありましたけどね。

小児科での混雑や薬を飲ませる大変さもまた、ママにはあるある話だと思います。
ただ、この大変さがなかなか夫には理解されないという話も聞きます。
子どもの体調はママの働く環境にも影響しますね。

★助け合い
「昔は子どもをよく預かりあったものよ」なんて話を
おばちゃんたちから聞くことがありますが
私が子供のころですらもうそういうことは少なくなっていたように思います。
ただ、預かり合いに関してはそうでも
ママ同士の助け合いはないわけではありません。
残業の時に、ママ友が引き取って子どもを見てくれたり、
夕方遅くなってもウロチョロしている知り合いの子がいれば声をかけたりすることもあります。
家族ぐるみでの付き合いがある人も結構いるようです。

ただ、転勤族の場合はそういう関係になる人がすぐにできるとは限りませんね。
そこで、私の場合は子供の急な病気の時に買い物に出なくて済むように
乾物や缶詰を常備したり、肉などもできるだけ冷凍して蓄えていましたよ。
また、小児科も体調に応じて
わりと空いているところ
院内で薬まで出してくれるところ
先生がちゃんと話を聞いてくれるところ
など使い分けていました。
この辺りは、引っ越してきて親しくなった方に教えてもらうことが多いです。

 

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ゆめちゃん:物語の主人公35歳主婦二児の母
一郎   :ゆめちゃんの旦那さん
かいと  :ゆめちゃんちの長男
らいと  :ゆめちゃんちの次男
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転勤族の妻で数年ごとに転勤しつつ、東京、大阪、横浜で子育てグループを土地勘なし、知り合いなし、友達もなし状態で1人ではじめ、3000人以上のママ会員を集める。 その経験を活かし、どこに行っても仕事は作れる!転勤族妻の起業という働き方をブログで発信。 現在はオンラインスクールで全国のお客様に時間マネージメントや個性を活かした働き方を伝えている。

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