ゆめちゃんダイアリー9話、初フリーマ―ケット

ゆめちゃんダイアリーは山中真理子作成のフィクションストーリーです。 途中から読んでもわかりづらいので1話からどうぞ。シリーズはこちらから

登場人物

ゆめちゃん:物語の主人公35歳主婦二児の母
一郎   :ゆめちゃんの旦那さん
かいと  :ゆめちゃんちの長男
らいと  :ゆめちゃんちの次男
佐藤さん :園バス停で一緒のママ友

ドキドキのフリーマッケートの朝

晴天だ!
光友デパートの広場には屋根があるので、雨が降っても降らなくてもフリマは行われる。

だとしても、天気がいい方が来場者は大いに違いない。そう思うと
幸先がいいと嬉しくなる。

朝食のパンを食べている子どもたちにゆめちゃんは言った。

ゆめ
「今日はママ、フリマでガンバって売ってくるからね。
沢山売れたら晩御飯はママがビックミートのハンバーグおごっちゃう」

かいと、らいと
「わーい、ハンバーグ、ハンバーグ!」

一郎「いいねぇ、ビックミート行くの久々だもんな」

我が家はハンバーグチェーンレストラン「ビッグミート」のハンバーグが大好きなのだ。
ファミレスよりもずっと高いがいいお肉なので大人でも満足の美味しさ。
ちょっと贅沢なのでたまのお祝いのときぐらいしか行けない店だ。

でも、最近、時間があればミシンに向かっていたし、
らいとの病気など、ここ数週間は家族みんな頑張ったと思う。
ハンバーグでお祝いできるぐらい、売るぞぉ!
とゆめちゃんは熱く決意したのだった。

 

ゆめちゃん、いざ出陣

すぐ近くまで一郎が車で送ってくれた。
ずしっと思いスーツケースを一郎が下ろしながら言った。

一郎「頑張って作ったんだし、売れるといいな」
ゆめ「うん、頑張ってくる!終わったらメールするね」

そういう言うと、ゆめちゃんはスーツケースを引きずりながら会場へ向かった。

 

フリマ会場にて

佐藤さんは、すでについてシートを広げていた。

佐藤さん「千神さん!待ってたわよ~。さあ、急いで。フリマは朝が命なのよ!」

佐藤さんによると、いい商品を狙う客は朝のうちに並んでいるのだと言う。
いいものはどんどん売れていくので、朝いちが勝負なのだそうだ。
佐藤さんは教えてくれながら、手慣れた手つきで子供服を並べていた。
ゆめちゃんも急いでスーツケースをあけて商品を並べはじめた。

佐藤さん「千神さん、全部袋詰めしてきたのね。値札も可愛いわね」

ゆめ「袋に入れたほうが綺麗に見えるかなと思って」
工夫して手作りした値札にも気づいてもらえてゆめちゃんは嬉しかった。

光友デパートの鐘がなると、次々とお客さんが入ってきた。
ゆめちゃんたちのブースにもすぐに人が集まってきた。

佐藤さんの子供服は袋に入れていないので、
お客さんはどんどん手に取って広げて眺めたり、
子どもに服をあてて、サイズを確認したりしていた。

そっか、だから袋に入れていないんだ。
ちょっと傷みのあるものや汚れがあるものは段ボール箱にざっくり入れてあり格安で出していた。
やんちゃな男の子なら、どうせすぐに汚すし、
洋服は質より量なのかもしれない
意外とそういう段ボールの商品がどんどん売れていることにゆめちゃんは驚いた。

隣にいるゆめちゃんにも商品が差し出されるので、
一緒になってお会計を手伝った。

自分の方の商品と言えば、みんな袋を裏返してみたりしながら様子を見ている。
園バッグなどは袋から出してみてもいいか?
大きさやマチのサイズは?など結構細かい質問もされて驚いた。
確かに、園グッズであればサイズが気になるのも当たり前なのに気づかなかった自分が情けない。
おかげで聞かれるたびにいちいち答える羽目になってしまった。

しばらくすると、子連れのお客さんが言った。

お客さん「これ、こっちのコップ入れと一緒に買うといくらになる?」

ゆめ「合計〇〇〇〇円になります」

お客さん「そうじゃなくて、安くならないの?ってこと」

高いと思われた??ゆめちゃんはドキドキした。

ゆめ「えーーと、お値引きはしてないです。それでギリギリの値段なので・・・」

お客さん「そうなんだ、じゃあ、またぐるっと見てからにするわ」

ゆめ「あ、はい」

お客さんはさっと立つと行ってしまった。

佐藤さん
「千神さん、フリマはじめてなんだっけ?
フリマはね、みんなああやって値切ってくるの。
ああいう交渉も買う楽しみの一つなのよ」

佐藤さんによると、
複数買うから値下げしてくれないか?とか
なにかおまけ付けてくれないか?とか
○○円になりませんか?などフリマでは普通にお客さんから交渉されるのだそうだ。
いつも定価でしか買ったことのないゆめちゃんには驚きだった。

佐藤さん
「だからね、商品によっては少し高めに書いておくっていうのもコツなのよ。
値下げ交渉されることも想定して」

ゆめちゃんはそんなこと、考えたこともなかった。
値段もギリギリの価格でつけてしまったので値下げなんて到底無理だ。

値札はすべてビニール袋の中につけてしまったので書き直すなんてムズかしい。
第一、値下げするならまだしも値札に線を引いて値上げするなんておかしい。
ゆめちゃんは青ざめた。

佐藤さん
「ねえ、私、値札に使えそうなシールならあるわよ。
袋をあけて値札を出して袋にシールを貼ったら?」

でもでも、頑張って作った可愛い値札なのだ!
ゆめちゃんはこのままの値段で行くことにした。
値下げはしない。この値段でいいという人に買ってもらおう。

その後も佐藤さんの洋服はどんどん売れていった。
当たり前だ。ブランドものも混じっているのに、安い。
でも、安くても売れるので佐藤さんの
金庫代わりのクッキーの空き缶は小銭や千円札でいっぱいになっていた。

ゆめちゃん苦戦する・・・・

いいなぁ、売れていて。
佐藤さんの洋服に立ち止まるのはママたちなので、
隣にあるゆめちゃんの園グッズも見て行ってくれる人は結構いた。

でも・・・・・

お客さん「うちは去年入園したときに全部作ったのがあるし」
お客さん「うちはどこの園に入園するか決めてないからサイズがまだ分からないし」
お客さん「来年、入園前に買いたいからまた出店してたら覗くわね」
お客さん「うちの園よりサイズが小さいからちょっと合わないかなぁ」

と、買っていただけないことも多かった。
園によってサイズが違うなんていう基本的なことを忘れていた自分に腹が立つ。
おまけに自分が作った方が小さいとなれば「大は小を兼ねますよ」なんて売り方もできない。

最初に値下げ交渉をしてきたお客さんも戻っては来なかった・・・。
佐藤さんによると、そういうことは結構あるそうで、
結局は後からやっぱり戻ってきて買ってくれる人は少ないようだ。

そりゃそうだろう。これだけの店があったら
その店がどこだったかも忘れてしまうかもしれないし
他の店でもっといいものを見つけてしまうこともあるだろう。

少しお客さんがあくと佐藤さんは「栄養補給しないとね~」と言って
さっとおにぎりを取り出して食べ始めた。

佐藤さん「千神さん、お昼は?」

ゆめ「あっ、途中でコンビニでも行こうかと思って何も持ってきてなくて・・・」

佐藤さん「えっ?そうなの?じゃあ、何か買ってきなさいよ。私が見ているから」

ゆめちゃんの園グッズはさほど売れていなかったし、
佐藤さんの言う通りお昼だけ調達してくることにした。

フリマを歩いてみると沢山のブースが目に入った。
骨董品やなにやら不思議な置き物を扱っているところ
もうほとんど商品がなくなっていてなんのブースだか分からないところ
おもちゃなど新品のものをたくさん並べている業者さんのようなブース

その中にゆめちゃんと同じように手作りグッズを並べているブースがあった。
気になって立ち止まると、可愛い手作り品にしばし見とれた。
同じハンドメイドでも、園グッズに限らず
ママ用のバッグや赤ちゃんのスタイ、おむつポーチなど様々な商品が並んでいる。
どれも、布の合わせ方が絶妙で可愛い。

手作りするゆめちゃんにはその商品がいかに手がかかっているかよく分かった。
布もリバティや北欧っぽい柄など人気ものを使っていた。
値段も手ごろでセンスも抜群だ。
手に取って眺めていると、話しかけられた。

手作り作家さん「それ、結構人気あるんですよ!最後の一点なんです」

ゆめ「あ、はい。そうですよね。かわいいですもんね」

そういうと、ゆめちゃんは急いでブースを離れた。
佐藤さんを待たせている。
それに、自分も出店者なのにお客さんのようにして立ち寄ってジロジロ商品を見るなんて恥ずかしい。
スパイしているみたい。そんな風に思ったのだ。

ゆめちゃんは、屋台で焼きそばを買うと急いでブースに戻った。
佐藤さんの洋服は売れて、ほとんどなくなっていた。
傷みの激しい服や試供品類、
大型の三輪車など持ち帰りが大変そうなものだけが残っているぐらいだ。
それに比べて、ゆめちゃんの商品はまだずらーーと並んでいた。

その後も「男の子用はないんですか?」と何人ものお客さんに聞かれた。
いつもは作れない女の子の布ばかり選んでしまったので出しているのも女の子用ばかり。

そうだ、男の子ほど可愛いグッズは少ないと自分も感じていたではないか!
どうして、そこを忘れていたのだろう?女の子用ばかりを作ってしまった・・・。
お客さんの欲しがるものよりも、
自分が作っていてテンションが上がるものを作ってしまったことが悔やまれる。

佐藤さんのブースに子供服が少なくなってくると
ゆめちゃんの商品を見てくれる人もグンと減ってしまった。
これじゃあ、布代が賄えるかどうかだな。
そう考えるとどうしても気持ちが暗くなってしまう。

そんな時、一人のおばあちゃんがゆめちゃんのブースにやってきたのでした。

つづく・・・・

カイセツ!

はじめてのフリマでゆめちゃん苦戦してますね~。

今回の記事からフリマのポイントをまとめてみました

・フリマの値段付け
フリマは値切り交渉が多いので、その辺も想定しながら価格を付ける必要があります。

・商品を入れる透明の袋は必要?
綺麗に袋に詰めるのもいいのですが、手に取ってみたいお客様もいます。
サンプルなどを用意するなど工夫するとよいかもしれませんね。

・サイズの記載
大きさなどは表記したものを袋に貼るなどするといいかも。
園グッズはサイズ指定があるところも多いので気を付けたいですね。
サンプル品を並べるときに、実際にこどものコップを入れておくなどしてもいいね。

・お昼
フリマやイベントなどはフッと突然人が少なくなる時があります。
そういう時にサクッと食べられる軽食を予め用意していくといいですよ。
屋外であれば飲み物も自動販売機が売り切れてしまうこともあるし、
ずっと混んでいる場合ブースを離れるのが難しいことも多いです。
特に一人での出店の場合は自分の飲み物食べ物も用意していきましょう。
ただし、場合によっては会場で飲食が禁止の場合もあります。
ブースを離れるときの札など用意しておくとよいですね。

さあ、ゆめちゃんどうなるのか?
次回をお楽しみに!

kigyouyoko1

10セミナー仕事づくり toi600

 

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転勤族の妻で数年ごとに転勤しつつ、東京、大阪、横浜で子育てグループを土地勘なし、知り合いなし、友達もなし状態で1人ではじめ、3000人以上のママ会員を集める。 その経験を活かし、どこに行っても仕事は作れる!転勤族妻の起業という働き方をブログで発信。 現在はオンラインスクールで全国のお客様に時間マネージメントや個性を活かした働き方を伝えている。

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