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書いたら燃やせ?燃やす?
ズルいぐらい幸せになる仕事の作り方やまなかまりこです
シャロン・ジョーンズ『書いたら燃やせ』
「全世界で350万部突破の大ベストセラー」と聞くと、
つい「感動する話?」「どんなストーリー?」と思ってしまいそうですが——
実はこの本、中身は空欄なのです。
つまりこれは、自分自身と向き合うための“問い”がたくさん詰まった、書き込み式の本。
冒頭には、こんな一文が記されています。
あなたの本へようこそ。
わたしはここに含まれるすべての質問にいっさい条件をつけず、
心の研究の痛みもいとわず、正直に答えます。
そう、この本に必要なのは“正直さ”だけ。
中身はというと——
超プライベートなことを聞いてくる質問ばかりで、これがまた面白い。
たとえば、
「自分の性格を6つのことばで表すと?」
「もし歴史上の人物とひとりだけ話せるとしたら、誰にする?」
といった“自分を知るため”の質問もあれば、
「未来はこうなっていてほしい」
「死ぬまでにしたいこと」
といった“これから”に想いを馳せるような問いも。
さらに、
「誰にも見られていないときにすること」
「わたしのいちばん暗い秘密」
なんていう、誰にも教えたくないようなことまで聞いてきます。
この本は、誰かに見せるために書くものではありません。
誰に伝える必要も、整える必要もなく、思いつくままに、ただ書いていく。
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必要なのは「正直さ」だけ。
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これが、やってみるとけっこう楽しい。
日記と違って、問いがあるからこそ、
自分の考え方や価値観のクセが見えてきます。
なぜか違う質問なのに、何度も書いてしまう言葉があったりしてね。
全然思いつかない質問は飛ばしてもいいし、
気が向いたところだけ書いてもいい。
でも、ふと昔の記憶がよみがえってきたり、
感謝や怒りが込み上げてきて、涙が出てくることもある。
SNSには、日々の暮らしの一瞬が散らばっているけれど、
それはきっと、ほんのほんの一部分。
自分の投稿ですら、自分のすべてを語ってはいない。
人は思った以上に複雑で、
経験が血となり骨となってできている。
数行のプロフィールじゃ、語りきれない何かがある。
そして、その“すべて”を知っているのは、自分だけ。
『書いたら燃やせ』は、
自分を知るための一冊にもなり得るし、
誰にも見せたくない秘密や懺悔でいっぱいの一冊になるかもしれない。
書いたあと、本当に燃やすかどうかは、わからない。
でも私は、燃やすのってちょっとロマンがあるなと思っていて
キャンプに行ったとき
焚き火にくべて燃やして、その火でマシュマロを焼いて食べようかな……なんて思ったりもしてます。


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